アーティスト主導による新しいアートフェアが誕生
中之条町といえば、18年の歴史を持つ国際現代芸術祭「中之条ビエンナーレ」が有名で、取材も何度かさせていただきました。
いまや「アートの町」として、その名は日本のみならず世界へと広がっています。
ビエンナーレは2年に一度の開催で今年はありませんが、「Art Fair NAKANOJO 2024」は、
アーティストが主導した新しいアートフェアとして誕生しました。
以前デリジェイでも取材にご協力いただいた、いくらまりえさんやTETTAさん、齋木三男さん、大山里奈さんをはじめ、
多種多様な姿をした三本足のトリックスターが人気の浅野暢晴さん、展示会場では人だかりができる西島雄志さん、
前回のビエンナーレでは14メートルにも及ぶ絵巻に山の風景を描いた山形敦子さんなど、
中之条ビエンナーレに参加したアーティストを中心に47組が作品を紹介し、その作品を来場者が購入できる見本市になります。
ギャラリーとは違ってアーティスト一人ひとりが作品を紹介、販売するのがポイントです。
展示物の販売だけでなく、店舗や客室の総合的な提案も含めて相談窓口を設けるそうで、
一過性のイベントで終わらず、地域とアーティストの繋がりをより深く作ることも目的の一つにしています。
地域がアーティストを育て、アートが地域を活性化する仕組みが生まれつつある中之条町だからこそ、
こういったアートフェアが誕生したのでしょう。
会場は、中之条町役場の近くにあり、中之条ビエンナーレの展示会場としても使われている旧廣盛酒造です。
旧廣盛酒造は明治18年創業の蔵元で、酒造としての役割を終えたあと、風格のある重厚な建物を活かしたリノベーションがされ、
建物そのものも見応えがあります。
足を運んだ時には、中之条町のレトロな街並みや自然、温泉なども一緒に楽しんでください。